鈴木良孝さん

MEPLO 卒業生インタビュー Vol.6
ボッシュ株式会社勤務

現在どのような仕事をしていますか?

ボッシュ株式会社という本社がドイツにある自動車部品メーカーに勤めています。私のいる事業部ではエンジンを電子制御する装置(ECU)
の開発をしており、その中で私は適合を行う部署にいます。この適合では、エンジンがかかる、不快な振動がないという市販車では当たり前のことをさまざまなエンジンに合わせて実現させます。当たり前のことを含めた開発要件を顧客(自動車メーカー)はそれぞれの車種で定めており、私たちはこれを満たすように、開発中の車両に実際に乗り込んで試験を行い、ECUの中にある数百ものパラメータを変更しています。

現在の職業を選んだきっかけは何ですか?

元々、人々の身近にある製品の開発に携わりたいと思っており、その中で自動車は長年交通手段であるにも関わらず、ハイブリッドやアイドリングストップなどの技術革新が続いているので興味を持ちました。自動車メーカーに勤めることも考えましたが、様々な自動車メーカーと取引して得られた情報を元に、今後の自動車開発を予測し開発をリード出来ること、また、外国人が多い環境で仕事をすることで、単なる技術者としてだけでなく人間的にも成長出来ると思い、今の会社に決めました。

MEPLOで学んだことで役立っていることは何ですか?

MEPLOでは、本質を理解し、問題に取り組むことを学びました。試験時間内に問題を解くための公式や道具だけでなく、問題の背景、公式の導出を丁寧に教えていただきました。それゆえ、単に答えを求めるのではなく、問題を吟味し、効率的な解き方を考える癖がついたと思います。実際、会社で問題を解くことはありませんが、指示された業務をただこなすのではなく、必要なのかどうか考えて改善案を提案したり、トラブルが起こった際にその裏に隠れた問題を見つけ、解決したりしています。

後輩へのメッセージをお願いします。

MEPLOという環境をどんどん活用して下さい。わからないことを理解できるまで根気よく教えてくれる講師やフォロースタッフがいます。積極的に質問して、上辺の知識を活用できる知識にしてください。それ以外にもフォロースタッフは年齢の近い存在として、大学生活の疑問や悩み事などに親身になってくれます。また、目標をともにする友人やライバルが集まっています。彼らは、勉強する意欲を高めてくれる存在です。彼らと互いに刺激を与え合いぜひ目標を達成してください。

[プロフィール]

2006年3月 私立 海城高校 卒業
2006年4月 東京大学 教養学部(前期課程)理科一類 入学
2008年4月 東京大学 工学部 進学
2010年4月 東京大学 大学院 進学
2012年4月 ボッシュ株式会社へ入社

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