2021年度 MEPLOコミュニティ懇親会開催レポート
はじめに
本レポートは、2021年10月24日(日)に行われましたMEPLOコミュニティオンライン懇親会の様子をまとめたものです。
MEPLOコミュニティとは、MEPLO卒業生の同窓会組織で、出身校舎やCSアルバイト経験を問わず誰でも所属できます。
MEPLOを懐かしむ同窓会組織としての役割に留まらず、「学生/社会人の垣根を超えた交流を通じた+αの価値の創出・提供」を理念に掲げて活動しており、その象徴的なイベントが、この年に一度の全体懇親会です。
例年 MEPLOの教室にて対面形式で実施されているこの懇親会ですが、本年度は昨年度に引き続きコロナ対策のためオンライン形式での開催となりました。
MEPLOコミュニティは、MEPLOの4つの校舎から集まったCSアルバイトが事務局を組織し、MEPLO職員にバックアップいただきながら学生主体で運営を進めています。本レポートは表参道教室CS4年植村耀子がお送りいたします。
ぜひ最後までお楽しみ下さい。
今年度のMEPLOコミュニティ懇親会は、「ひろがるMEPLOの輪」をテーマに、2部構成で開催されました。
第1部では社会人×学生座談会と社会人講演を通じて新たなつながりを作り視野を広げられる機会を設け、第2部では「MEPLOを懐かしむ」をコンセプトに、講師メッセージ[1] と同窓会・親睦会を通じて温かなひとときを過ごしました。
第1部のプログラムは、座談会と社会人講演の2つです。
座談会は、様々な業界で活躍する社会人OGOBと現役の大学生・大学院生が、世代やフィールドの垣根を超えてざっくばらんに交流できる時間となりました。
学生にとっては、多様な分野の社会人 OGOBとの交流を通じて視野を広げ、将来についての考えを深めるきっかけとなったほか、社会人の参加者にとっても現役の大学生・大学院生の考えや興味を直接聞くことで価値観をアップデートできる良い機会となりました。
従来の就活相談に留まらず、MEPLOコミュニティだからこそできる交流の可能性を広げるため、今年度の座談会では、アイスブレイクを兼ねた文理・学部別ルーム分け・異業種異分野の交流をはかるランダムのルーム分け・学生向けの進路相談の意味を持つ業界別ルーム分けの3つの切り口を用意しました。
文理・学部別のルーム分けでは部活やサークルのお話、「同じゼミだった!」などの共通点で盛り上がっていた方もいらっしゃいました。
ランダムのルーム分けでは、普段関わりのない業界の方の考え方に触れ、新鮮な視点を得られたように思います。自分の専門外の方との交流は、分野によらず大切な考え方や自分自身の興味を再確認したり、自分には無かったアイデアや思わぬ発見を得られたりするとても良い機会だったのではないでしょうか。
業界別のルーム分けでは、幅広い業界で活躍されている社会人OGOBの方々に、普段聞きにくいような深いテーマや就活の真剣な質問していた学生の姿が印象的でした。参考になるお話を沢山持ち帰り、ぜひ将来の進路選択に活用してもらえたらと思います。
社会人講演では、キャリア選択と社会人生活のイメージを、大学1・2年生にも具体的に持ってもらえるよう、現役学生に比較的年次が近い3名の卒業生の方にご登壇いただきました。講演の内容の一部は本レポートの後半でご紹介いたします。
第2部は、講師メッセージのコーナーで幕を開けました。
刈谷先生(数学)・佐藤先生(英語)はビデオにて、石井先生(数学)・林先生(数学)・久米先生(英語・地歴)・脇坂先生(古典)・坂本先生(数学)・三浦先生(現代文)はリアルタイムで校舎からメッセージを頂きました。
先生方からの温かいお言葉、励ましのお話が大変心に響きました。
古典の脇坂先生は、MEPLOコミュニティ設立10周年を祝して、MEPLO卒業生・講師・職員を対象に「短歌・俳句 MEPLO杯」を企画して下さり、第2部内でその結果発表をしてくださいました。
応募者から集まった思わずほっこりするような素敵な歌に、皆さん盛り上がっていました。
続いての同窓会・親睦会では、久しぶりに集まる顔ぶれでMEPLOの懐かしい思い出話や進学後・就職後の近況報告に花を咲かせている様子が印象的だったほか、お世話になった先生や職員の方々ともお話しでき、ひさびさの再会を喜んでいる参加者が多くいらっしゃいました。
OBOG講演
ではここで、第1部の社会人OGOB講演にご登壇下さった卒業生の方々の講演内容を一部ご紹介します。
・今の会社に入ったきっかけ
まず、私がなぜ理系で学部就職をしたのかについてお話しします。
学科で学んでいた内容にはもちろん学問としての面白さはあったものの、「このままずっと研究や実験の日々を続けるのか」という漠然とした不安や、アルバイトやサークルを通じて「1人で何かをする」というよりも「人と協力して事を成し遂げる」方が好きだと気づき、“自分の場合は研究を続けるよりも社会に出て働く方が向いているのでは”と思い、理系では多数派である大学院進学ではなく就職をすることにしました。
就活期には、「自分がいきいきと働ける場所」を模索し、最終的に現在の所属であるリクルートに就職しました。
就活期は「自分のやりたいことってなんだろう?」という壮大な問いに何度も直面しますが、就活期という短い間にこの問いに対して明確な答えを出せる人はそう多くないと思います。
ですから、「やりたいこと」という軸に縛られすぎず、「どうありたいか」「誰と・どんな環境で・どう働きたいか」という軸があってもいい、そんな考えから私の場合は『周囲の環境や人からのプラスの刺激を受けられるか』『世の中へのインパクトがある会社であるか・事業が社会貢献に結びついているか』『広い視野とスピード感を持って若いうちから色々な経験を積めるか』を軸に会社選びをしました。
今後については、副業で株式会社 THE COACH に携わりながらコーチング(相手が心から願っている方向へ行動を促すためのコミュニケーション)を勉強する中で、「受容と自己決定の世界を広げたい」という想いが強くなっているので、これからはリクルートで養ったビジネススキルを生かして「教育×コーチング」を考えていきたいと思っています。
・キャリア選択において大切 にしている価値観
「自分の納得感」を大事にしています。
そもそも納得感がある状態とは、“(自分の)外側の声”(他人や世の中の価値観、周囲からの期待、親からのすすめなど)と内側の声(心の底の願い、心からワクワクすることなど)それぞれに自覚的になった上で、『今後どうしたいか』を自己決定できている状態だと思っています。“外側の声”と“内側の声”に優劣はないですが、“外側の声”ばかりに従っていると、そこには自分の本来の意思が伴っていないことが多々あるので、「なんとなく満たされない」というモヤモヤした状況に繋がりやすくなります。
SNSの普及等も相まって“外側の声”が聞こえやすい昨今において特に大切なのは、“外側の声”はそれとして認識した上で、きちんと“内側の声”に耳を傾けてあげることではないかと思います。
それでは、「“内側の声”を聞くとはどうしたらよいか」ということですが決して難しいことではありません。例えば、今夢中になっていることがあるならば、「なぜ自分はそれに夢中になっているのか」「どういう価値観があるからそう思うのか」などと日常生活で特に感情が動いたときに、自分の考えや価値観がどう影響しているのかを一段深く考えてみて下さい。
このような深堀りをすることで、就活期に取り組む自己分析にも磨きをかけられると思います。
今後のキャリア選択の一助としていただければと思います。
おわりに
MEPLOコミュニティ設立10 周年記念となった今年の懇親会は、総勢約150名と過去最多のご参加をいただき、大きなトラブルなく成功裡に幕を閉じることができました。
コロナ禍という困難な状況の中で、今年も交流の機会を無くすことなく会を開催できましたこと、心より感謝いたします。
MEPLOという共通項をもつ者同士がこうして一堂に会することはなかなか無い貴重な機会です。
しかしながら、この懇親会は年に一度かつ短い時間であり、参加者の皆様のひとつのきっかけ作りにすぎません。SlackやFacebookを有効活用して、卒業生内での繋がりを継続的に深めて今後に生かしていただければと思います。
参加者の皆様が、さまざまな業界で活躍する卒業生との交流を通じて今まで持っていなかった視点や考え方を得たり、MEPLOで過ごした日々を懐かしんでまた新たな一歩をふみだすきっかけとなっていましたら、運営として非常に嬉しく思います。
大人数が集まる懇親会への参加にハードルを感じている方も、講師のメッセージを聞くだけの部分参加でも、少しの顔出しでももちろん大歓迎ですので、ぜひ一度足をお運びください。
社会情勢が許す限り、来年度は対面中心の開催を目指しております。お知り合いの方をお誘い合わせの上、会場となるMEPLO校舎にお越しいただき、来年度皆様とまたお会いできますことを運営事務局一同楽しみにしております。
引き続き、MEPLOに関わるすべての方々に価値ある組織をめざして活動してまいりますので、 今後ともMEPLOコミュニティをどうぞよろしくお願いいたします。