2020年度 懇親会レポート

はじめに

2020年秋に開催された「MEPLOコミュニティオンライン懇親会」の一部をご紹介します。

例年はMEPLO表参道教室(旧渋谷教室)にて開催されておりましたが、今年はコロナ禍ということでオンライン開催となりました。

直接顔合わせることができず残念ではあったのですが、オンライン開催となったことでお子様連れの方や遠方勤務の方など例年は懇親会に参加できない社会人の方も参加していただけたこともあり、当日は学生・社会人・講師と120名以上が集まり、海外からの参加もありました。

上の写真は毎年恒例となっている古典の脇坂先生のご挨拶の様子です。

皆さんとても良い笑顔ですね!

当日の流れ

当日は主に3パートによって構成されていました。

1 プチ同窓会

まずは卒業年度・出身教室ごとにルームが分けられ、プチ同窓会が行われました。

講師・職員も交え、思い出話や近況報告で旧交を温めることができたと思います。

2 講師・卒業生よりご挨拶

上列左から脇坂先生(古典)・久米先生(地歴・英語)・林先生(数学)・重光先生(数学)

下列左から服部先生(古典)・坂本浩二先生(数学)・三浦先生(現代文)・石井先生(数学)

お世話になった講師の方々や活躍されている社会人の方々からご挨拶をして頂きました。学生時代の懐かしい思い出が蘇ってきますね。

本レポートは社会人のご挨拶のまとめが主となりますのでお楽しみください。

3 学生×社会人座談会

業界別にルームが分けられ、学生と社会人が業界のことや就活のことなどを語り合う座談会が行われました。

学生は自身が興味のある業界でご活躍されている社会人の話を聞くことができ、とても刺激的だったと思います。

就活イベントでは聞けないような話まで、忖度なくぶっちゃけた話を聞くことができました。

卒業生ご挨拶紹介

当日は経歴も業界も様々な社会人の方々にご挨拶という形で現在大学生のMEPLO卒業生に向けてメッセージを頂きました。

今回はその中から2名の方のご挨拶を紹介いたします。

〜仕事をする上で大切にしている考え方・価値観〜

増田憲介さん

MEPLO池袋教室出身(2000年卒業)

市川高等学校卒業

慶應義塾大学大学院 理工学研究科基礎理工学専攻

外資系コンサルティングファーム シニア・マネージャー

グロービス・エグゼクティブ・スクール 社外講師

〜自分の「ものさし」を持ちましょう〜

学生の皆様はこれから先どのような企業に入ろうかと悩まれていると思います。

皆さん、その時にどのような「ものさし」を持ちますか?

例えば、受験生の頃であれば偏差値が「ものさし」の一つになったかもしれません。

同様に、就職であれば就職ランキングなどが「ものさし」の一つになるかもしれません。

確かに就職ランキングを見て人気のある企業に入るというのも一つの道と言えるでしょう。

ただ、VUCAと呼ばれる変動の多い時代(特に今年はコロナ禍によりその変動も大きくなりました)において就職ランキング上位の会社が10年後、20年後も安泰であるとは言えない状況になっています

このように、周りが決めた「ものさし」による判断は時に危険なため、自分自身の「ものさし」を作ることが大切になってきます

それでは、どのように自分のものさしを作れば良いのでしょうか?

参考までに、私自身のお話しをしていと思います。

私が自分の「ものさし」を最初に持ったきっかけはMEPLOでした。

高校1年生のころ、山下先生のもとで複素数 i の起源に関する勉強会を行っていました。

東大入試には必ずしも直結しない勉強会ではありましたが、複素数の起源を学ぶことによって、自ずと数学に興味・関心を持つようになり、数学の成績は自然と上がっていきました。

他人との比較である偏差値や順位という「ものさし」ではなく、原則原理の起源を知り学問と対峙する、といった自分自身の「ものさし」をはじめて持った瞬間でした

学生のみなさんも、今一度数ある塾の中から河合塾を選び、河合塾の中でもMEPLOを選んだ意味を問いかけ、自分自身の「ものさし」を見つけて下さい。

また、私がMEPLOで学んだもう1つのこととして、【まなぶ⇨つかう⇨おしえる】といった行動指針があります。

MEPLOで数学史を学び、学んだ知識を大学受験で使い、さらにフォロー制度を通じて知識を受験生に教えることで、初めて数学という学問が自分の血肉となったのです。

そして、この行動指針は社会人となった今でも基盤となっています。

AIなど新しい技術を日々学び、学んだ知識をコンサルティング業務で使い、さらにグロービスで経営やAIを社会人学生に教えることで、その知識が自分の血肉となっています。

最後になりますが、皆さん一人一人の「ものさし」が見つかることを願っています。

先を見通すことができず、不安に思っている方も多いと思いますが、恐れずに、一緒にMEPLO OBOGとして突き進んで行きましょう。

〜仕事に役立つ学生時代のまなび〜

藤居甲基さん

MEPLO横浜教室(2006年卒業)

栄光学園高等学校卒業 東京大学大学院 総合文化研究科広域科学専攻(修士、物理専攻)

外資系化学品メーカー勤務

私からは「仕事に役立つ学生時代の学び」として主に2点を皆さんにお伝えしようよ思います。

結論、その2つは**「数学・サイエンスでロジックを磨く」ことと「海外の多様な人材と交流する」**ことになります。

それぞれ具体的に説明していきましょう。

~数学・サイエンスでロジックを磨く〜

ビジネスの世界での共通の言語は数字とロジックになります。

ビジネスはある前提・制約における最適な意思決定を行うものであり、ある意味、ビジネスは変数の多い数学といえます。

私自身アメリカの企業に勤めているのですが、「数学」や「ロジック」を最低限理解していれば「英語力」ではアメリカ人に劣っていてもビジネスの議論を行えるのです。

このように、数学・ロジックはビジネス世界でも役に立つファンダメンタルな学びとなっています。

では、具体的にどのように数学・ロジックを学んでいけばよいのでしょうか。私は以下の方法をおすすめします。

まず、学部生の方は論理学や統計学の講義を受講してみてください。

そして、3年生〜院生の就活生は是非、コンサル就活を経験してみてください。私自身、コンサル就活の中でロジカルシンキング力が磨かれたと感じております。

そうは言っても、数学は苦手なんだよ…という方もいらっしゃるとは思いますが、MEPLO卒業生の私たちであれば心配ないです。

上の画像は皆様も一度はご覧になったことがあると思うのですが、

私たちはMEPLOの講義の中でLOGOS(知識によって磨かれた言語・論理)を既に学んでいるのです。

振り返ってみるとMEPLOは論理を突き詰めるというところを重視していて、この点はファンダメンタルにあらゆるモノの思考・考え方に通ずるなと今だからこそ思います。

自分自身、MEPLOで学んだ「論理」が一番難しかったと思うのでこれをクリアした皆さんは必ずビジネスでも活躍できる素質があると思います。

〜海外の多様な人材と交流する〜

次に「海外の多様な人材と交流する」ことの意義について説明します。

ビジネスでの価値創出におけるキーワードは「多様性/Diversity」が挙げられると思っています。

私自身、アメリカの会社で働いており、グローバルな多様な人材が同じ目標に向けて仕事に取り組んでいる環境に身を置いています。

大学院時代にもスイスの研究室で仕事をする機会があったのですが、そこで多様な国籍・文化・価値観の人と一緒に仕事に取り組むことの大切さを学びました。

ビジネスにおいて、大きなプロジェクト、やりがいのある仕事は多国籍チーム前提となっています

その際に必要となってくるコミュニケーションスキル(ネゴシエーション、ディスカッション、プレゼンテーション力)をしっかりと磨いていくべきですし、多様な人材に触れて、価値観・考え方をアップデートし、成長していけば、それはビジネスにも直結で活かせるスキルになると思います。

そうは言ってもコロナ禍の今、留学には行けず、多種多様な人との交流は難しいですよ…という方もいらっしゃると思いますが、MEPLO卒業生の私たちであれば心配ないです。

MEPLOコミュニティは多様な人材の宝庫です。

色々な方と触れて価値観や考え方をアップデートすることの解は外国の方との交流だけではないので、MEPLOコミュニティ内の多様な経歴を持つ方との交流を通して成長して頂ければと思います。

今回は紙面の都合上載せることができなかったのですが、他にも様々な方にご挨拶頂きました。

ご挨拶していただいた社会人の皆様、ありがとうございました。

おわりに

以上が2020年度MEPLOコミュニティ懇親会の活動報告になります。

来年は是非ともオフラインで、顔を合わせることができたらなと思っております。

また、MEPLOコミュニティは毎年の懇親会以外にも流動的にコミュニティ間での交流を生み出していこうと考えております。

そのひとつの施策が「Slack」を用いたコミュニケーション機会の創出です。

今後、卒業生が増えていく中でMEPLOコミュニティをより魅力的な・活動的なコミュニティへと変貌させていくためにMEPLO卒業生の皆様にはご協力頂きたいと思っております。

今後ともよろしくお願いいたします。