富田晃一さん

MEPLO 卒業生インタビュー Vol.5
杏林大学医学部付属病院 高度救命救急センター

現在、どのようなことをなさっていらっしゃるのですか?

高校を卒業後、医学部で6年間学び医師免許を取得しました。初期研修を聖路加国際病院で終えた後、救命医として上記施設で働いています。多発外傷・重症熱傷・ショック等の重篤な患者さんを相手に日々闘っています。研修医の頃ほど忙しくはありませんが、緊急手術や集中治療でなかなか休めない時もあります。残念ながら患者さんが亡くなってしまうことも多々ありますが、一生懸命治療に専念し、患者さんが良くなったときの喜びは何物にも代え難いです。

なぜ、またいつ医師という道を選ばれたのですか?

医師という道を選んだのは、眼科医で開業している母親の影響がありました。実家を継ぐつもりはありませんでしたが、患者さんの話を聞き・治療し・感謝されるという仕事にとてもやりがいを感じました。これならば生涯の仕事にしても後悔しないだろうという思いがありました。
専門科として救急を選んだのは、そもそも自分が医師になった理由が「目の前の人を救いたい」だったからです。患者がどんな病気であっても助けられる医師でありたい、そんな欲張りな願いを叶えられるのは救急だけだと思いました。

今後の目標をお聞かせください。

手術のできる救急医になります。来年度から外科医として2年間勉強し、外科の専門医を取得します。その後はできれば留学したいと考えています。日本は安全で平和な国で、重症患者の数は少ないのです。救急医療の体制もまだまだ整備すべき側面がたくさんあり、日本の救急医療を変えていきたいです。

MEPLOでの経験で、今の自分へ影響していることがあればお聞かせください。

中3で初めてMEPLOに入ったとき、同級生のレベルの高さに衝撃を受けました。才能と努力、その両方を兼ね備えた人達ばかりでした。今も彼らとは連絡を取っていますが、負けないよう自分も頑張らねばと日々感じます。

[プロフィール]

2002年 私立城北高等学校卒業、東京慈恵医科大学医学部へ入学
2008年 聖路加国際病院にてレジデントとして勤務
2010年 杏林大学医学部付属病院 高度救命救急センター